幸せになる勇気 岸見一郎

哲学者と青年が対話形式で、アドラー心理学について学んでいく本第二弾。

青年は一冊目の本で、アドラー心理学に感化され、教師となり学校での指導に、その教えを活用しようとして、挫折。
3年後、怒りとともにアドラーはペテンだというべく哲学者を訪れる。

一冊目の復習的な要素も多いけど、
学校教育での失敗と挫折という青年の経験を題材にして、
より具体的に、実例に適用できるようアドラー心理学を説明しようと試みているらしい本。

始めは、ひどい罵倒や暴言、文句ばかり言う青年。
でも、なんか後半最後のほうになって急に納得して感動する青年。
前回と同じ。
その急変ぶりに僕は置いてけぼりをくった気分。
そんな簡単に納得できるだろうか。
そもそも、そこまで青年と哲学者の会話は対話形式として成立していたとは思えない。
青年は個別の話を自分の価値観から話し、哲学者はアドラーの考え方に沿って話し続ける。
それは平行線のようで、絡み合ってない。噛み合ってない。
なのに、急にお前理解して納得するんかい、、
という唐突感がある。

本として正直この対話形式が読みやすくない。
青年が喚き散らして、質問して、その後話題を変えて、また喚き散らして、、質問して、、
対話者としての役目を果たしていない感。

・共同体感覚 social interest
・全ての悩みは、対人関係の悩み→すべての喜びもまた、対人関係の喜び

対人関係には3つある。
「仕事」→利己心。私の幸せの追求
「交友」→利他心。あなたの幸せの追求
「愛」→ふたりの幸せの追求

愛が大きくなると、地域の幸せ、社会の幸せ、ともっと大きな範囲を考えられるようになる、と。

愛するという決断をしたから、愛があると言った。
その相手は別に極論だれでも良かった。誰でも運命の人になりえた。
本人が、その相手を運命の人にしようと決めただけだ。
条件とか何もない、ただ、決心しただけだ。

幸せになるためには、愛が必要だという。

愛し、自立し、人生を選ぶ。

われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。
他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。
そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです。

自立とは、「自己中心性からの脱却」。

幸福とは、貢献感である。

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