DESIGN デザイン経営の実行 クラスコグループ代表 小村典弘

クラスコという不動産会社の社長が書いた会社のPR本。

小村典弘(Yoshihiro Komura)
コンサル会社から、1999年クラスコへ入社。
2014年に3代目社長に就任。
リノベブランド「リノッタ」加盟店舗数500店舗
オーナーコンサルの窓口「満室の窓口」を開設。
21のコンサル&テクのサービスをTESUJINと総称し提供。
全国の利用店舗は2500!

石川県にある地方のしがない不動産会社が、
社長交代でコンセプトを一新し、テクノロジーを活用して全国で商売できるほどの躍進した。
中小企業再建のお手本のようなお話。

で、その社長が自社で何やってるかを話してくれているのが本書。
まず、社員は100人以上いるらしい。
不動産会社でこの規模は相当でかい。

どーせつまんない本だろうと思って開いてみたけど、結構良いこと書いてあった。
弱小不動産会社をやっている身としてとても勉強になる。

デザイン経営はそのコンセプトを説明しているだけで、あまり深くまでは踏み込んで解説はしていない。
本書を読んでもデザイン経営っていうのが何なのかはイマイチわからないが、
クラスコが何をやっているのかはわかる。

僕が学んだこと。
デザインとは、会社法人の個性をしっかり定義して、定義に従ってちゃんと生きるよう設計すること。

クラスコでの定義は以下とのこと。
デザイン=問題を解決する。
①クリエイティビティ(構想)して
②テクノロジーを活用、開発し、エンジニアリング(実現)すること
③ビジネス(商売)として成り立たせる

ミッションもきめる。
VISON(目指す未来像)「人生、楽しい人」を増やす
MISSION(存在異議・使命) 楽しい社会をデザインするアイデア実行企業
VALUES(価値観・行動指針)
SERVICE(商品・サービス)

デザイン経営でもたらされることは、
「ブランド力」と「イノベーション力」の向上である。

しっかり会社の存在意義を定義し、社内に浸透することで、各スタッフが価値観に照らした判断で行動ができるようになる。
問題意識をもって行動するようになり、各スタッフの行動一つ一つがブランド形成に貢献するようになる。
また、スタッフから自発的改善や新たなアイデアの発信も期待できる。

ブランドは顧客からの接点全てを統一して一つのイメージに築き上げていく必要がある。
複数のブランドを作ってもいいが、その分認知コストがあがる。
ウェブサイト、SNS、テレビCM、看板、店舗、接客サービス、イベント、営業車、全てである。

やっぱり成功している会社はいろんなことをやっているのだと思った。
取り組み数が全然違う。
社員数が多くて、しかもその社員がコマではなく、主体的に行動しているからこそ、
こういった数多くの取り組みができているのだと思う。
もちろんだけど、社長は一人では多くのことはできない。
ビジョンをつくり、掲げて、その旗の下に人が集まったからこうした組織ができあがったのだ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク