ダーリンの頭ン中 英語と語学 小栗左多里&トニー・ラズロ

外人トニーを旦那に持つ、小栗左多里さんの漫画。
ダーリンは外国人は、井上真央主演で映画化もされているので、結構有名。
こんなにシリーズが出ている。
ダーリンは外国人(2002年、メディアファクトリー・ISBN 4840106835)
ダーリンは外国人2(2004年、メディアファクトリー・ISBN 4840110328)
ダーリンの頭ン中 英語と語学(2005年、メディアファクトリー・ISBN 4840112266)
ダーリンは外国人 with BABY(2008年、メディアファクトリー・ISBN 4840121826)
ダーリンの頭ン中2(2010年、メディアファクトリー・ISBN 4840132313)
ダーリンは外国人 in English(2010年、メディアファクトリー・ISBN 4840132321)
ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し(2014年、メディアファクトリー・ISBN 9784040669298)
ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め(2016年、KADOKAWA・ISBN 9784040680743)
引用: ダーリンは外国人 -Wikipedia
この「ダーリンの頭ン中」は、日本語、英語、はたまたその他の言語の違いや、
英語を母語とする人の英語に対する本音、日本語の難しさ、日本語の面白さなんかをコミカルに描いている。
トニーさんは語学オタクで、いろんな言語を興味をもって学んでいる。
だから、こういう作品が出来上がったものと思われる。
外国人と日本人夫婦の文化の違いがテーマにあるけど、
トニーさん本体の特異さと、それをユーモラスに描ける小栗さんの才能が、
このシリーズを面白くしている。
さくさくっと読めるので暇つぶしに良い。
しょっぱなの話題になっている和製英語。
この和製英語っていうのは厄介だ。
日本人は染みついちゃっているので、外国人と英語で話す時も使ってしまって、非常に恥ずかしい思いをすることがある。
いっそのこと和製英語など禁止にしてくれれたらいいのにと思う。
テンションが上がる。
みんな普通に使っている、もはや日本語。
テンションも外国人からしたら、緊張というイメージで、上がるものではない。
Theの使い方とか、未だに全然わかっていない。
こういうのって、やっぱり英語圏でずーっと育ってないと身につかないんだろうな。
英語だと病名とか専門用語を言葉から類推できないというのも面白い。
帯状分布 = zonation
隠花植物 = cryptogam
ネコ愛好 = ailurophilia
接吻恐怖症 = philemaphobia
日本語だと言葉を知らなくてもなんとなくわかるけど、
英語だと知らないと全くわからないものばかり。
これは非常に厄介ではないだろうか。
英語の発音は前後の単語と結びついてすぐ変わってわかりづらい。
その点、日本語の発音はひらがなに一文字づつ対応しているのでわかりやすい。
そう僕も思い込んでいたけど、実は違うらしい。
①はんのう ②はんぱ ③はんこ ④はんを ⑤はん
この「はん」は全て発音が違うらしい。
日本人だとこんなこと意識しないで使い分けて話している。これは衝撃的。
言語って、感覚的にできてしまっている部分が多い。
それを第二外国語としてしっかり学ぼうとするととても厄介だ。
擬態語。
英語には擬態語がほとんどない。擬態語というのは子供っぽいとして敬遠されるらしい。
そして、擬態語っぽいものはほとんど動詞化して使われている。
babble (ぺちゃくちゃ言う)
mumble(もぐもぐ言う)
grumble(ぶつぶつ言う)
使っている言語が違えば、考え方やコミュニケ―ションも影響を受けて変わってくる。
発想とか発明、創造にも影響するかもしれない。
こういう言語の差って面白い。
だから、1000年後には英語だけの世界になっているかもしれないけど、
少数派でも他の言語を保存して伝えていくのって、結構重要なんだと思う。

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