著者は独立系ファイナンシャルプランナーでいくつも本を出しているらしい。
本書は著者が実際に投資した体験談を語ったもの。
人目を引くため「あやしい」と銘打つものの、投資対象は全然大したことない。
本書で紹介されている投資話リスト
・未公開株
・新規公開株
・和牛オーナー
・海外ファンド
・日本振興銀行
・FX
・先物取り引き
強いて言えば、和牛オーナーが怪しいくらいか。
数十万円のお金を入れて、日々投資対象の値動きを追い、数千円、数万円の動きに一喜一憂。
シロウト同然のしょーもない話がつらつら続くだけだけど、そのシロウト目線なところが本書の魅力。
この中で唯一積極的に勧めているのは新規公開株だった。
無料の宝くじ。
それは僕も同意見。
しかし、小銭しか持っていない一般人がせっせと案件探して投資をして、数万円、数十万円稼いで何か楽しいだろうか。
そのために何十時間、何百時間も使っていたら尚更馬鹿馬鹿しい。
投資成績が気になりすぎて、やるべきことに手がつけられなくなったらもっと馬鹿馬鹿しい。
そんな小銭稼ぎどうでも良いからせっせと働きましょうよ。
やりたいことやりましょうよ。
まあ、投資自体が趣味なら、もうそれは存分にやればいいわけで。
でも投資って別にそんなに楽しいもんじゃないよね。
結局は、金を儲けた、損したの話。
味気ないし、声高らかに語るほどのもんでもない。
何が楽しくないって、そこにロマンとか、情熱とか、人生とか、ストーリーが無いから。
それが事業と違うところ。無機質。
だから淡々とやればいいだけだと思う。
投資は忘れて放っておく、見るのも年に1、2回。
それくらいが健全だというのが私の持論。
あやしい投資話に乗ってみた [ 藤原久敏 ]
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