最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか  河本 薫

この本にはビックリするくらいチームが達成したことが書いてない。
もしかしたら河本さんの別の本にイノベーションの内容が紹介されているのかもしれない。

僕はこの本で初めて河本さんと大阪ガスのチームに触れたので、
何を達成した組織なのかということをわからないまま組織論を読まされて、腑に落ちない思いをした。
せめてどの程度の金額の改善をしたのか、どういった改革を成し遂げたのかを簡単に紹介してほしかった。

組織論は大層な考えが述べられている。
チーム員の幸せを勝ち取るだとか、人間性や持ち味、得意なことを加味して仕事を割り振るだとか、
しかし、大言壮語が並べられているけど、チームのサイズはたった10人。
たった10人ぽっちの組織の話を一般化してよくここまで偉そうに話せるなーという感想。
ミッションとかカルチャーとか語るには少なすぎるんではないだろうか。
組織の人数からして到底、最強のデータ分析組織とは思えないし、なぜ最強と呼ぶのか本書では語られない。

しかも内容は同じことを繰り返し言っているに過ぎない。
本は厚いのに、中身が薄っぺらいのは語る内容が少ないのに無理して300ページにしようとしているから。
300ページありきでスタートしているからこういうことになる。

18年かけて築き上げてきた信頼こそが簡単にコピペできない強みだとか。。。
まあ、そうなんだけど18年かけて10人の組織にしか成長していないことに懸念を覚える。

結局、河本さんが言いたいことはこれだけだと思う。そして、本書から学び取るべきこともこれだけ。

データ分析は「見つける→解く→使わせる」。
解くに焦点が集まりがちだけど、見つける と 使わせる が重要でもっと難しい。
これを全部やって会社に貢献して初めて仕事をしたと言える。
技術に傾注するな。3つのプロセスを経て実現した貢献に着目せよ。

で、その貢献については本書は何も語ってくれない、と。
本当にそんなに貢献しているのかね。この組織は。

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