そろそろ会社辞めようかな 山口陽平

タイトルは
「そろそろ会社やめようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」
山口陽平(やまぐち ようへい)さんは、早稲田大学卒。コンサル会社勤務後、独立・企業。
企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営、2010年事業売却。
現在はコンサル会社含め複数の事業・会社を運営し、執筆・講演活動を行っているとのこと。
この本は独立応援本といったような感じ。
一番のメッセージは、お金を稼ぐシステムをしっかり考えろよっていうこと。
お金を稼ぐシステムはいくつかの切り口からみることができる。
1.課金の仕方
スポット (1回のサービス提供ごとに支払)
ストック (最初に契約すれば継続的にお金が入ってくる)
エクイティ (顧客の利用状況や成果に応じて収益が上がる)
2.顧客
個人
法人
お上(行政・政府)
3.商品
商品そのもの
周辺商品(サブグッズ)
共感
4.支払い方法
本人が現金支払い
本人が簡単に支払
第三者が支払
5.資源
自己調達
タダ/バーターで資源を調達
参加するメンバー(顧客等)自体が価値
経営者は人との付き合いに苦しむことが多い。
「人を雇うときはあらかじめ別れを覚悟しておく」と山口さんも言っている。
会社でたまたま一緒になった人ではない。
ビジョンを共有して「一緒に世界を変えよう!」といった仲間と別れることは非常に辛いと。
別れなければならない理由は二つあると思う。
一つは、大企業ほど、貢献しない人を抱えておけるほど金銭的余裕がないほど。
もう一つは、組織自体が短時間に大きく変化して求められる能力やその質も大きく変わること。
山口さんの人に関するポイント
①自分よりも優れた能力を有する人と働く
②その人の人生すべてを受け入れない
③人として扱う
④コミュニケーションをしっかり取る
⑤失敗を多く犯す
サラリーマンと独立事業者では考え方が違うと山口さんは言う。
お金に対する考え方
サラリーマン→予算から考える。毎月一定の金額水準を守る。固定費が中心。
独立事業者→投資対効果で考える。経費になるか?。固定費を持たないことに注力
時間の使い方
サラリーマン→長さが重要。居ることで存在感がでる
独立事業者→密度が重要。重要でないことは全くしない
リスクの取り方
サラリーマン→集団内での評価を上げる。ベストを尽くす。一つの業務に従事
独立事業者→顧客に対する価値を上げる。ベターを積み上げる。複数プロジェクトを同時進行
山口さんもクレジット(信用)が重要だと言っている。
信用 = (専門性+確実性+親密度)/利己心
山口さんの三つのアドバイス
1つめ:ロゴス(論理)、パトス(情理)、エトス(倫理)を調和させること
2つめ:優秀さとは、有能さと謙虚さの掛け算である、ということ
3つめ:やりたいこと1つの裏には10のやりたくないことがある、ということ
本を読んだ僕の感想。
なんら目新しいものは無い。内容があっちに行ったりこっちに行ったり。タイトルだけで売ろうとする典型本。

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