不幸、買います 赤川次郎

人は億り人になったら、どうお金を使うんだろう。この問に興味がある。

もちろん大抵の人は堅実に貯金したりするんだろう。
お金が増えても生活の仕方を変えるようなことをしたりせず、淡々と生きていく。
次のステージを目指してさらなる大賭けに挑む人もいるかもしれない。

億り人って言う言葉がもてはやされて、それでいて身近になった。
今の世、儲かる種を人より早くみつけることができれば、大金を手に入れられる機会が増えた。
でも、その大金を何に使う?どう生きる?

そんな疑問に答える小説が、昔書かれていた。
一億円もらったらの第二弾。赤川次郎著。

書かれたのは20年前。当時から1億円の価値はあまり変わっていない。これ、結構日本の経済的にやばい。

さて、この本ではどのように1億円が使われたのか。

ある回では、預金するために使われた。(それを条件に強盗事件の芝居を打った。)

ある回では、一億円を盗んだ罪で十年間刑務所に入った。

一億円で、冬でもホームレスが温かい食事のできる場所を作った。

一億円を、子どもたちのために使った。

一億円で、嫁として売られた。

また一億円で、その娘を取り戻した。

一億円で、青春の舞台を再現した。

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