To Kill a Mockingbird Hanper Lee

アメリカ、1933〜1935年、アラバマ州の田舎。
弁護士の父と、年上の兄を持つ6歳の少女の視点から語られる物語。

テーマは人種差別、なのかな。
それとも田舎の哀愁漂う人々の生活と、昔の思い出。
子どもたちの見る世界。成長。
人や街を描く中に著者の温かみと愛情を感じる。

この時代には一般市民の他に、山の中で貨幣経済の外でワイルドに暮らす人々や、貧困層の人々、黒人達がいて、
お互いが自分たちのコミュニティーの中で暮らしており、干渉し合うことは少ない。
理屈の上で人々は平等だけど、明らかにそこには差別がある。
貧困層の白人女性をレイプした疑いで黒人障害者のTomが訴えられた。
真実は、黒人を招いた女性の父親が怒って殴ったようであった。
しかし、自身の立場を守るため、父親と白人女性は黒人を訴えた。

少女の父親アティカスは障害者の父親を弁護した。
法廷の聴衆や陪審員は、誰が真実を述べているかわかっていた。
しかし、黒人は有罪判決を受けた。
その後、脱獄しようとして射殺された。

勝訴した側の家族は勝ったにも関わらず、世間的評判を失った。
市民は何が真実でどうあるべきか、その変化の中にいたから。
そしてアティカスに対して恨みを抱き、復習を企てた。

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