夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 水野敬也

水野敬也氏の著書、夢をかなえるゾウの第二弾。
友人からは、中だるみだから読むやめとけと言われたけど、読みましたよ。
なんとなく読みたい気分だったんです。
特に理由はないけど。
強いてあげるなら暇つぶしにちょうど良かったから!
今回は売れない脱サラお笑い芸人のところにゾウさんが来て、
一緒にコント大会で優勝を目指すという内容。
ふざけたストーリーを追いながら人生に役立つ教えを学べるという、
一石二鳥の本になっている。
そんな有難ーい教えのまとめ。
【ガネーシャの教え】
①図書館に行く→どんな悩みも過去たくさんの人が解決方法を考えてる
②人の意見を聞いて、直す→軌道修正できることが才能?
③締切りをつくる→追い込まれるのは必要
④つらい状況を笑い話にして人に話す→失敗しても笑いにしてしまえば、挑戦できるし、自由になれる
⑤優先順位の一位を決める→時間は有限、目的のために時間をつかうべき
⑥やりたいことをやる→知らない場所へいけば、一番成長できる。あこがれる場所に飛び込め
【金無幸子(貧乏神)の教え】
①楽しみをあとに取っておく訓練をする→結局、楽しいことしか人は続けられない
②プレゼントをする→自分以外の誰かを喜ばせることは楽しいと思えるようになる
③他の人が気づいていない長所をホメる→人はきっとうれしくなる
④店員を喜ばせる→客でもサービスをしてあげるべき
⑤自分が困っているときに、困っている人を助ける→助けることで、自分も助けることができる。
⑥欲しいものを口に出す→いい人ではなく、お互いが喜べる道を見つけられる人になるべき
⑦日常生活の中に楽しみを見つける→金なんかなくても人は幸せになれる
【釈迦の教え】
①つらいとき、自分と同じ境遇にいる人を想像する→そしたら気持ちが楽になる
店員を喜ばせる、という教えを聞いたとき、時々頭をよぎる思い出と重なった。
僕はかつて、路上キャッチの仕事をしていたことがある。
100人に声をかけて、1人が振り向いてくれればいい。
そういう仕事だった。
無視されるし、ひどいことを言われるし、
まるで人格が否定される気分になった。
それでも毎日毎日声をかけ続けた。
楽しみ方もあったかもしれない。
あの時は、ただの苦痛でしかなかった。
自分の心に蓋をしなければ、とても続けられなかった。
僕は、自分がされたのと同じようにキャッチの人に辛くあたったことがある。
その時は、仕事は辛いもの、それに耐えるのも含めて仕事だと思っていた。
自分だってそいつと同じ立場で辛い思いを耐えてきた。
あの辛さに比べればこんな程度の対応は大したことが無い。
耐えて、仕事を全うして当然。
そう思っていた。
一緒に歩いていた友人が言った。
俺は、そういうの好きじゃない。そういう奴になりたくない。
ハッキリと言われて、ドッキリした。
自分が辛かったなら、どうして、その人に優しくできなかったんだろう。
その人だって、同じように辛いに決まっているのに。
それを少しでも和らげて、元気づけてあげることくらい、せめてできたはずなのに。
僕は、人を喜ばせるために仕事をしていなかったし、人を喜ばせるお客さんでもなかった。
今でも、時々思い出して、そして今の自分がどうか確認する。
誰かの一言が、強烈に忘れられない記憶となっている。
その一言が、確実に僕の人生に影響を与えている。

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