この本は、200万部売れたらしい、人気の自己啓発本。
友人に勧められたんで読んでみた。
その友人が進める本はだいたい良い本だから、盲目的に読む。
水野敬也は現在38歳、慶應義塾大学経済学部卒。
かつて「ウケる技術」を処女作として書いた。
この本はヴィレッジバンガードで見つけて、衝動買いした。
今でも香港まで連れてきて本棚に眠っている。
最近では「イン・ザ・ヒーロー」という映画の脚本を手掛けている。
普通のサラリーマンのところにある日突然しゃべるゾウが表れて、
成功する秘訣を教えてくれるという内容。
ゾウさんの教え一覧
1.靴をみがく (支えてくれているものを大事にしろ)
2.コンビニでお釣りを募金する(人のためにすることが仕事)
3.食事を腹八分におさえる(自分コントロール)
4.人が欲しがっているものを先取りする(ビジネスとは人の欲を満たすこと)
5.会った人を笑わせる(ウケる技術)
6.トイレを掃除する(嫌なことほど喜ばれる)
7.まっすぐ帰宅する(自由な時間は成功するために一番大切な時間)
8.その日頑張れた自分をホメる(頑張ることを楽しむ)
9.一日何かをやめてみる(時間は24時間しかない)
10.決めたことを続けるための環境を作る(意識じゃなくて具体的環境を変える)
11.毎朝、全身鏡を見て身なりを整える(外見で結構気持ちは変わる)
12.自分が一番得意なことを人に聞く(何が価値があるかを客観的に知る)
13.自分の苦手なことを人に聞く(短所は長所とつながってる)
14.夢を楽しく想像する(楽しくなきゃ夢じゃない)
15.運が良いと口に出して言う(他人のせいにしない。失敗から学ぶ)
16.ただでもらう(コミュニケーションを変える)
17.明日の準備をする(計画は大切)
18.身近にいる一番大事な人を喜ばせる(大事な人は一番大切にしなきゃいけない)
19.誰か一人のいいところを見つけてホメる(言葉はタダで人を幸せにできるサービス)
20.人の長所を盗む(早く成長するには真似すること)
21.求人情報誌を読む(自分は探し続けなきゃダメ)
22.お参りに行く(つべこべ言わずとりあえずやってみることが大事)
23.人気店に入り、人気の理由を観察する(いい店は優れたサービスが学べる)
24.プレゼントをして驚かせる(期待を超える)
25.やらずに後悔していることを今日から始める(収入、世間体、不安で人生無駄にすんな)
26.サービスとして夢を語る(みんなが聞きたい夢は、楽しくてみんなが応援したい夢)
27.人の成功をサポートする(人助けこそ自分の成功の近道)
28.応募する(ひとに認められることを探し続けるために評価してもらう)
29.毎日、感謝する(自分が幸せになって初めて人のために行動できる)
こうやってみると、なんだか一つ一つの教えはてんでバラバラで統一感がないなあ。
しかも見ればみるほど当たり前に見えてくる。
この本は、ただの自己啓発本でしかない。
だけど、世界中に死ぬほどある自己啓発本の中でどうしてこの本がこんなに売れたんだろう。
だって、書いてあることは、どの本だってたいてい同じことなのだ。
中身が同じなのにここまで差が出る理由。
それはこの本がたぶん一番わかりやすく、退屈させずに読めるから。
一貫性の無いゾウさんの教えだけど、
2、4、5、6、16、18、19、24、27、29の10個は同じことを言っている。
たぶんここが水野敬也ゾウさんの言いたいこと。
成功することは、自分を幸せにすることではなく、人を幸せにすること。
いろんな簡単な本、難しい本、くだらない本、素晴らしい本が結局言葉を変えて、言い回しを変えて
何度も何度も何度も何度も書いていること。
でも、それを等身大で書いてくれているから、この本はウケるんだろうね。
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