新聞が報じない仮想通貨のホントの正体がわかる本 仮想通貨総研

2017年6月14日現在、

ビットコインの価格は1BTC(ビットコインの単位)あたり32万円。

これは2017年初10万円程度だった金額の3倍である。

ここにきてビットコインが急騰している。

仮想通貨。政府や国の統制を受けない通貨。

仮想通貨は黎明期を脱しようとしているのだろうか。

本書について

この本を読んで、僕は胸がざわざわした。

それは詐欺的商法を目の当たりにした時や、胡散臭い話を聞いた時のざわつきに似ている。

本書が執筆されたのは2014年12月。

ちょうど、マウントゴックスがハッキングにあって潰れて、底値を売った頃に重なる。

仮想通貨という概念が日の目を見るようになって、

世の中には無数の似たような通貨が生み出された。

その多くはゴミクズで、一銭の価値もないようなものだった。

新しい概念や、サービスが生み出されると、その混乱の中で沢山の胡散臭い連中が蠢き出す。

この本はその中の一つ、である可能性が高い。

著者の塙 亮太は日本発の仮想通貨「D-COIN」を作った。

この本の目的はD−COINを宣伝することである。

D-COINは今現在でも販売されているらしい。しかし、どの程度の価値なのか不明である。

2017年中にECで使えるようになると宣伝されているが非常に怪しい。

これこそ新しいものが生まれる初期の特徴。

沢山の怪しいサービスが生まれ、しかもそれが一定の評価を受け、利益すら生み出す。

そのなかのほとんどは数年もすれば消える詐欺みたいなもの。

この本は偽物の匂いがプンプンする。だからゾワゾワする。

こうした黎明期をすぎると、

ごく一部の本物だけが地位が生き残り、大きな価値を築く。

仮想通貨でいうならば、今や初めに生み出されたビットコインと、

Ripple, Etherium、ライトコインといった有名どころは市場価値も桁違いになっていて、

同時に社会の中で信用力も高まっている。

ビットコインの時価総額は5兆円を超える規模である。

仮想通貨の特徴。

まず通貨とは、三つの機能をもつ

①様々な価値を測る尺度となる機能

②価値の交換を助ける手段になる機能

③価値の保存をする機能

仮想通貨とは同様の機能を備えた上で、さらに

「人民の、人民による、人民のための、お金」

政府や中央銀行といった管理者がコントロールしない通貨である。

そもそも冷静に考えてみれば、通貨は必ずしも国が作らなければならない理由はない。

ビットコインの特徴

ビットコインはさらに以下の概念を備えている。

・世界中のコンピューターを利用して通貨の管理と処理をさせる

・暗号化技術を活用し、通貨の不正な複製や使用を禁じ、信用力を担保する

ビットコインは2008年、「なかもとさとし」と名乗る人物によって発表された「Bitcoin: A Peer to Peer Electronic Cash System」という論文を具体化させる形で2009年1月に誕生した。

・ビットコインは発掘される

・総量が2100万枚と決まっている

・採掘はビットコインの取引の承認作業と記録作業を担っている

・ビットコインが全て採掘されるまでにあと100年以上かかる。これは一定数ごとに掘り出される量が半減していくため。

Ripple(リップル)の特徴

オープンコイン社によって開発される。リップル・ラボ社が運営している。

・借用書、預り証の金額をやりとりするシステム

Ethereum(イーサリアム)の特徴

・契約内容を証明、実行するためのもの

・契約を処理するためのコスト「Ether」が通貨として扱われている。

仮想通貨の問題点

1。使える場所が少ない

2。価値が利用者数に左右される

3。盗まれたときに補償されない。

4。法律上、規制されたり禁止されるリスクがある。

こういう問題があってもなお、仮想通貨が高騰する理由。

それは、それだけ国とそれが発行する通貨を信用していない人たちが世界には沢山いるということ。

それは一義的には中国人であり、そして、アフリカなどの国が非常に不安定な人たち。

そういう人たちにとっては自国の通貨なんかよりビットコインのほうがずっと安心できる資産になりえる。そういう人達が支えるビットコインは、いずれ本当にドルに変わる世界の共通通貨になってしまうかもしれない。

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