人は誰しも人生のうちに一度や二度、不動産取引に関わるんじゃないだろうか。
それはマイホーム購入の時かもしれないし、
親から土地建物を相続するときかもしれない、
賃貸借契約であれば一人暮らしをするときに結ぶことになるから結構身近だろう。
僕はビジネス上、不動産取引に携わることになった。
個人的には、一箇所に縛られるのが嫌なので持ち家否定派なのだけど、
仕事柄、土地建物を購入することになったり、開発することになった。
そうするとどうしても不動産取引について興味が湧いてくる。
というか、詳しくなければ想定外の損をすることになり得るので否が応でも真剣にならざるを得ない。
不動産取引は誰もが人生のうちで関わる可能性の高いものであり、しかもその金額がでかい。
失敗すると人生を狂わせかねない。
だけど、関わる回数は決して多くないから、経験を積むのは難しい。
不動産取引に関する基本的知識は、仮に宅建士を目指さなかったとしても、持っておいて損はないと思う。
本書について
この本は宅建士を目指す上での導入として書かれた本で、これから宅建士の勉強をしようっていう人に、
宅建士とは何か、不動産取引とは何かについて、ストーリー仕立てで興味が湧いてくるように紹介してくれている。
一貫した物語のようなものはなく、断片的なケーススタディの集まり。
でも、不動産取引はいつだってドラマになりえるのだ。
教科書を勉強しているだけだと味気ない法令や規則でも、
ドラマ仕立てで語られることによって一気に現実的となり、面白いものになってくる。
単純な読み物としても、楽しめる本になっていて、僕は一気に読んでしまった。
この本を読んだからといっておそらく宅建士の試験にはまるで太刀打ちできないので、
あくまで動機づけというか、興味をもつためだけの本程度に思っておいたほうがよさそう。
宅建スピード合格研究会とは
宅地建物取引士資格試験(宅建士試験)の出題傾向を分析し、受験者が短時間で効率的に合格するためのノウハウを研究しているグループ。
宅建士資格を有する大手資格予備校の講師をはじめ、不動産取引に詳しい弁護士、行政書士、マンション管理士などで構成されている、とのこと。
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