発行は２００５年。
新しい会社法が施行されたので、変更点についてまとめた本。
それ以前は１０００万円なければ会社を作ることはできなかった。
有限会社が廃止され、新たに合同会社を作れるようになったのもこの時から。
欧米の合同会社、LLCは、基本的にパススルー課税であるらしい。
ようは、会社では所得税を取られずに、出資者個人に課税される仕組みになっている。
このために欧米ではLLCが爆発的に普及し、起業を後押しした。
日本では合同会社は法人として所得税が課税される。
このせいで、日本における合同会社は単に設立費用が安めで作れる会社に成り下がってしまっている。
パススルー課税を実現させる事業体としてはLLP（有限責任事業組合）という企業形態もある。こちらも設立にあたっては登記が必要。
そのほかにも取締役会の設置ルールや、M&A時の決定ルールなど、いろいろな点で新会社法が柔軟に変更されている。
会社を作って事業を運営することは、資本主義の基盤。
その規制が緩和されて、会社が作りやすく、なおかつ運営しやすくなることは大切なこと。
今は、本当に気楽に会社を設立できるようになった。
