第141回芥川賞作品。
磯崎憲一郎 1965年、千葉県生まれ。
中国の夜行列車の中では、電波が悪くてネットも使えないので、この本を読んだ。
なんとなく、現状に満足できなくて、もがいて苦しんで、それを他人のせいにして、
結局、在るところに落ち着く情けない男の半生の物語だった。
読んで、少し悲しく寂しい気持ちになる本だった。
なぜこんなものを書いて、読ませるのか、と思う、現実的でつまらないフィクションだった。
夜行列車で、就寝前のちょっと孤独な気分の中で読むには合っていたかもしれない。