この手の本は腹がたつ
日本人の典型的な英語の間違え方を指摘して、笑い、それで正しい英語を学ぶ本。
僕はこの手の本を読むと腹がたつ。
そんな微妙なニュアンスなんか、現地に住んでねえんだからわかんねえよ。
ってかそんなもんまで非ネイティブに喋らせようとするのは自国文化の押し付けだろ。
ネイティブなら多少間違っていても意図を汲み取って理解しろよ。
と思ってしまうのである。
我々日本人だって、外人にとても上手な日本語なんて期待してない。
ある程度ヘンテコな日本語を聞いて、面白いと思いはしても不快になったりはしない。そして大体何を言いたいか理解できる。
正しい英語が喋れないと笑いものになって、恥ずかしい。
このたぐいの本は、そういう気持ちを助長させてくる。
それが腹立たしいのである。
でも、見ちゃうんだよね。こういう本。
こう息巻いて、ヘンテコな英語でコミュニケーションを取りまくってて、それでなんとか生きてけてる僕だけど、
やっぱり自然なニュアンスを英語がしゃべれるなら喋りたいのだ。
この本は、いくつかの言い回しを覚えることはできるけど、教科書的に沢山学べる本ではない。
英語勉強の息抜きに読んで楽しむ本といったところ。
本書で紹介されたフレーズ
☓ street walking 売春
○ I like walking through the streets.
☓ I cut the cheese. おならをする
○ I sliced the cheese.
☓ you need to go straight. まっとうに生きたほうがいいですよ。
○ you need to go straight ahead. 直進したほうが良いですよ。
☓ Did you get the goods 品物を盗みましたか?
○ Did you get the things? 品物を受け取りましたか?
☓ Did you go all the way with Keiko? ケイコとセックスしたのですか?
○ Did you go all the way to the station with Keiko?ケイコと駅まで一緒に言ったのですか?
☓ I lost my cookies. ゲロを吐きました。
○ I lost the cookies somewhere. クッキーをなくしました。
☓ I lost my shirt. 無一文になった
○ I lost my shirts.
☓ I have no idea. 見当もつきません。
○ I have no ideas. アイデアが思いつきません。
☓ Do you have a plan for tomorrow? 明日の予定表はありますか?
○ Do you have any plans for tomorrow?明日の予定は何かありますか?
☓ Homely 見た目がぱっとしない
○ excellent 素晴らしい
☓ You have a killing smile. あなたは人を殺すような笑顔ですね
○ You have a killer smile. あなたの笑顔は素敵ですね
☓ You’d better shape up. シャキッとしなさい
○ You’d better get in shape. ダイエットしたほうがいいですよ。
☓ Sick from 気分が悪い
○ Sick of に飽きる
☓ I have black eyes. 私の眼には殴られた青あざがあります。
○ I have dark-brown eyes. 黒い瞳をしています。
著者
デイビッド・セイン。
アメリカ出身。英会話学校経営、翻訳、英語書籍・教材制作などを行うクリエーター集団「エートゥーゼット」の代表。日本で30年の英語教授経験。生徒は累計数万人。
日本人のちょっとヘンな英語 爆笑!英語コミックエッセイ (アスコムmini bookシリーズ) [ ディビッド・セイン ]
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