人生がときめく片づけの魔法 近藤麻理恵

片づけ指南書のベストセラー。

この本は、女性らしい感覚的なところと、しっかり考えつくされた理論的なところが、絶妙なバランスで組み合わさった面白い本であるのと同時に、テクニックに終始しない、実際的な片づけの教科書といえる。

文章からは中年のおばさんの気配がムンムンしているけど、本書が出版された当時、著者のこんまりさんはピチピチの20代半ば。そんなギャップも面白い。

本は200ページを超える暑さだけど、覚えて実践すべき重要な考え方はほんの数文にまとめられる。

本書で紹介されている極意

0. まず完璧に「捨てる」を終わらせてから、収納する。

1.「ときめき」を感じるかで捨てるか否か判断せよ。

2.ちびちびやらずに一気に、完璧にやれ

3.「場所別」ではなく「もの別」に片付けろ

4.捨てる順番は、衣類、本類、書類、小物類、最後に思い出の品

5.家にある「あらゆるモノの定位置」を決める

6.収納場所は分散させない

7.積んではだめ、基本衣類は「立てて収納」する

僕がピンときたテクニック

1.「たたむ収納術」で収納スペースの問題は解決できる。

2.靴下もストッキングも結んではいけない

3.実家を思い出品の避難場所にしてはいけない

こんまりさんの理論

モノの価値とは、、、

物体としての価値、機能、情報、感情、希少性、

これらが合わさって特定の個人にとっての価値となる。

しかし、結局捨てられない原因を突き詰めていくと、2つしか無い。

「過去に対する執着」と「未来に対する不安」

この2つだけ。

こんまりさんによると、片付けは、部屋がきれいになるだけじゃなく、

人生も変えてしまうという。

部屋を片付けると、自分にとって大切なものが整理されて、やりたいことが見つかるという。

まさに必要なモノの取捨選択は人生の選択に他ならないからである。

本当の人生は「片づけたあと」に始まる。

この言葉、本当にそのとおりだと思う。

片づけられないうちは、自分にとって何が重要か判断を先送りにしているのだ。

海外での評判

この本、海外でもベストセラーになったという。

タイトルは「The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing 」と名付けられて発売されている。

僕が気になったのは、本書でキーワードになっている「ときめき」という言葉。

この言葉、英語には存在しない。

本書ではSpark Joyと訳されているらしい。Spark Joy。赤い実弾けちゃう感じかな。

同世代的に。

著者

片づけコンサルタント。「乙女の整理収納レッスン」主宰。

1985年生まれ。2017年現在32歳。若い。

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