30日間で中国旅行に必要な基本的なフレーズを学ぶことを目指した中国語の入門書。
必要なことを伝えることが目的であって、ちゃんと勉強すればその目的は十分果たせる。
ただ、文法などもう少し突っ込んで勉強したいときは、本書の範囲外。
30日分のレッスンがまとめられているけど、実際には一週間もあれば勉強できる内容でとっつきやすい。
この本の優れている3点。
1.発声紹介のところに有気音、無気音表があること
だいたい、どの参考書でも、中国語をどうやって発声するかから始まってこの部分が結構退屈。
この本でも同じように始まるのだけど、有気音と無気音の区別が強調されていて、表にまとめられており、とてもわかりやすい。
この表は何度も振り返って眺めた。
有気音→ p, t, k, q, ch, c
無気音→ b, d, g, j, zh, z
2.発音のつぼ
毎回のレッスン中に『発音のつぼ』というコラムがあって、重要なポイントがわかりやすく紹介されている。
3.中国まめ知識
中国の習慣や、雑学的な情報が軽く紹介されている。
これもレッスンの中で頻繁に登場するコラムだけど、こういうコラムがたくさんある教科書は飽きなくていい。
細かいことを勉強する前に、本書で必要なフレーズを喋れるように徹底的に練習することは、
実用的な語学力を身につけるのに効果があると思う。
30日で話せる中国語会話 [ 韓応飛 ]
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