大学の教授が書いたマーケティングの本。
アマゾン社員の教科書という見出し。
著者のマーク・ジェフリーはノースウェスタン大学 ケロッグ経営大学院 非常勤教授。
エグゼクティブMBAコースで「戦略的データ・ドリブン・マーケティング」の講座を担当。
マイクロソフト、インテル、デュポン等著名企業のコンサルにも携わっているとのこと。
教授が書いただけあって、内容は学術的な香りを帯びている。
といっても、各手法のさわりを紹介しているだけなので、読むのは難しくない。
教授が重要と考えるマーケティングの指標は以下の15個。
1。ブランド認知率(アンケートによる)
2。試乗
3。解約率
4。顧客満足度(アンケートによる)
5。オファー応諾率
6。利益
7。正味現在価値NPV
8。内部収益率IRR
9。投資回収期間
10。顧客生涯価値CLTV : Customer Life Time Value
11。クリック単価CPC : Cost per Click
12。トランザクションコンバージョン率TCR : Transaction Conversion Rate
13。広告費用対効果ROAS : Return on Ad Dollars Spent
14。直帰率
15。口コミ増幅係数WOM : Word of Mouth
マーケティングをするにあたっては、目的を明確にし、関連する指標で効果をタイムリーに測定して、施策を柔軟に変更することが重要。
成功のためには小さく初めて、投資効果を示しながらだんだんと大きくしていく。
ITシステムを導入する場合は、最終的に拡張していくことも視野にいれて、データベースやバックシステムの設計をしないと将来無駄になる。
マーケティングにもMBA的な理論体系というものがあり、
またKPIによって測定し、戦略的に取り組むことができることを初めて知った。