海外で働こう 25人のアブローダーズ 西澤亮一

現在、アジアで活躍している日本人。
将来、アジアに羽ばたくことを目指す日本人。

ABROADERS

なぜ、アジア限定?
本書はアジアで頑張っている日本人を紹介した本。

海外で働くといっても、2つの稼ぎ方があるように思う。
1つは、海外にいる日本人、または海外から日本に対してサービスする会社
もう1つは、現地の人たちに対してサービスする会社

前者は日本人同士の付き合い、日本語というアドバンテージを活かせるために、比較的取り組みやすい。
本書で紹介されているビジネスの大半も前者であって、後者で稼げている人はあまりいない。
どうしても後者のほうがカッコよくみえるけど、後者で稼げている人はあまりいない。

ようは、海外にくると現実に直面することになる。
僕、日本人。
ここ、外国。
で、日本人がなぜ、このビジネスをするの?
その答えは、やはり日本人として持っているアドバンテージを活かす方向に向いがち。
昔はお金だけでアドバンテージになった。
でも、もうそういう時代じゃなくなった。中国のほうが金持ちだ。
日本人として、海外で戦う。そのアイデンティティ。
言語の壁を乗り越えても持てる競争優位性。

そう考えた時、やっぱり付加価値の低い個人や中小企業が、現地で勝てる可能性は高くないと思う。
日本で成功したビジネスを海外に展開する。わかりやすいし、それが正解。

必ずしも海外に行くことが成功のチャンスとは言えないかもしれない。
日本でそこそこ成功してから海外に打って出たほうがいいんではないか。

25人のアブローダーズの多くは、海外進出支援のビジネスをしていて、ようは日本企業を手伝って、
海外業務にまつわるあれこれの代行サービス、コンサルサービスをして稼いでいる人たちだ。
そういう仕事はもう付加価値があまりない。
むしろそういう人に依頼できる存在になる必要がある。
本書に支援業で載っている人が多いのは、宣伝したいという思惑もあるのかもしれない。

黒川治郎(KUROKAWA JIRO)
HUGS CO., Ltd. 代表取締役
カンボジアで1000ヘクタールの農地経営。10店舗以上の日本の店が集まるJapan Streetをつくるなどさまざまな事業を展開。
カンボジアっていう国が物価も安くて、比較的規模の大きな事業を始める資金面でのハードルが低いことも理由かもしれないけど、
この人、やりたいことを、実現してて楽しそう。
海外での挑戦に協力し、くっついて移住してくれる家族がいるのはとても幸せだと思う。

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