天国の扉を開くマスター•キー エルアール編集部

この本は、千乃正法の宗教本。

なぜか家に転がっていた。

これは天のお導きかもしれない。

僕は宗教というものに興味がある。

人を魅了し、動かすことは容易ではない。

何百、何千、何万人に対して、自分の思想を伝え、信者にし、行動を促すことは、並大抵のことではない。

それができること、それ自体がリスペクトすべきことである。

宗教のリーダーには必ずカリスマ性がある。

そして、その思想には、人を共感させ、感動させる何かがある。

千乃正法(エル・ランティ宇宙神の法)には何があったのか。

Wikipediaにも千乃正法会の記述は乏しい。

Wikipedia – 千乃正法会

千乃裕子を初代会長とする宗教団体である。1977年に設立された。

一時期は1万人の信者がいたという。

現在は、どうなっているか不明である。

同宗教の書籍を出版しているのはエルアール出版という会社であり、
そのホームページはまだ残っており、2020年に更新もされているの活動は続いていると思われるが、
最後の出版は2015年で終わっている。

エルアール出版ホームページ

宗教観や教義は、天上界から千乃裕子を媒介して伝えられた。

千乃裕子はいわば、霊媒師であった。

一時期、スカラー波を避けるため、信者が皆で白装束を来ていたため、白装束の軍団としてマスコミから面白いおかしく報道された過去があるらしい。

宗教の欠点は、歴史があるからこそ、現代科学によって明らかにされた真実と整合性が取れなくなっている部分が多々あることである。
このために宗教を求める者も、盲目的に宗教を信じることが難しくなっている。

千乃正法では宇宙の法則、自然法則こそが神である、と言う。

教徒から金を集めて私腹を肥やす宗教を批判し、結局エリートが支配するに過ぎない共産主義を批判する。
盲目的に信じることは悪である、と説く。

真我を追求し、悪魔の導きによる偽我を克服せよ、と説く。

愛を追求せよ、しかし、それは盲目的に与える愛ではなく、相手を生かす愛でなければならない、と説く。

完全無欠の正義に従って生きる純粋な善であることを強要しない。そうあろうと、努力し、努めることを評価する。
そしてその先にユートピアがある、と説く。

科学との矛盾がなくなり、常識的な判断力と知識を持った人も信じれるような教義体系となっている。

ただし、未来においても果たして教義が信じられるかは少し心配である。

天上界があり、地獄があることを明確に宣言している。それらは人の魂が作り出したものである、と。
そして地獄にいる悪魔が悪さをし、人を堕落させるため人類が滅亡の危機になっていたと。
この宗教が生まれた1900年代末期に、最後の審判が下され、天上の神々と悪魔の激しい戦争があって、強大な悪魔は一掃されたらしい。
そういった意味では、現代は悪魔のいない最高の時代になったと言えるのだろうか。

人は死ぬと、魂になって天上界にいけるらしい。魂のランクによって7層くらいのうちどこに行けるかが決まる。
人生に肉体を持つのは一度だけ。そのあとは魂の生になる。魂は下界に降りて、生後三ヶ月くらいの新生児の魂と合体し、ともに人生を歩む。
その魂を合体霊と呼ぶ。守護霊や、指導霊といった存在もいて、最大で3霊が一人の人にとりつくこともあるらしい。
数は人によって異なるけど、少し減ってきているらしい。その辺の事情はよくわからない。

天上界にはミカエルとかガブリエルとか、レイナ・エル(千乃裕子の合体霊)とかランクの様々な天使がいて、
過去偉業を成し遂げた人々は大抵、こういった天使が合体霊となってその人たちを補佐し、導いたから、そうした偉業が達成されたらしい。
これは、過去の偉人たちの努力を軽視する筋書きではないかと思う。

モーセも、キリストも、ブッダも千乃正法のもとでは一つの宗教体系として解釈される。
それは人々の進化、進歩のレベルに併せて、神は伝えるべき教義を小出しにしてきたのだと。
そうしないと、当時の人々には理解できなかったから。
だからユダヤ教も、キリスト教も、仏教も学ぶところは多々あれど、完全ではないのである。
で、1980年代にいたり、人類は進化を終え、最終的に千乃正法に辿り着いたのである。

天使は人事異動によって偉くなったりする。

人類はベー・エルデという星から来た人たちの子孫らしい。

理屈が通っているか、納得感があるか、
それは必要な概念であり、
現代の宗教もそうあるべきであるのだけど、
ユダヤ教や、キリスト教や、仏教は歴史があるからこそ、教義を変えられないところに限界がある。
それを超越する宗教が必要である。

千乃裕子は、多分、そういう使命感で行動した人。

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