ほりえもんのことを知らない人はいないだろう。
堀江貴文(ほりえ たかふみ)
1972年 福岡県八女市生まれ。43歳(ほりえもんも結構年をとった。)
実業家。
元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。
東京大学在学中、1996年、23歳でインターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジを起業。
2000年、東証マザーズ上場。
2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、
衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で、一気に時代の寵児となる。
2006年1月、33歳のときに、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、
懲役2年6ヶ月の実刑判決を下される。
2011年6月に収監され、長野刑務所にて服役。
獄中で40歳の誕生日を迎える。
2013年3月27日に仮釈放。
本書が刊行される直後の11月10日0時に刑期を終了。
この本は、ほりえもんが第二の人生をスタートするにあたってその心のうちを書いたもの。
幼少時代から始まっている。
ほりえもんの家庭はそこまで裕福ではなかった。
本もまともに買ってもらえなかった。
でも塾にはいかせてもらえるくらいの田舎の普通の家庭である。
幼少期は百科事典を読み漁り、そのおかげか子供のころからずば抜けて成績はよかった。
情報源が百科事典だけだったこともあり、情報に対するハングリー精神は並外れていた。
また中学時代はパソコンにのめりこみ、それらが合わさって起業へとつながっていく。
ほりえもんは、この本で自身の仕事観を語っている。
ほりえもんが語る働くことの意味。
それは僕の仕事観と通じるものがあって、とても共感できた。
というか、既視感じゃないけど、僕にとってはごく当たり前のことばかりだった。
多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。
もしこんな考え方をしてる人がいるとしたら、その人は絶対に成果なんてだせないっしょ。
人から飛びぬけた成果は主体的に考えて、行動して初めて出せるものだから。
ホワイトカラーやってて、この思考をしてる人がいるなんて信じられないし、信じたくない。
人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。
順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。
大して興味のないものでも、没頭して、必死でやっているうちにその面白さがわかることは何度も経験したことがある。
やりたいことがないだの、興味がないだの、もし自分の仕事にそういうことを言っている人がいたら、
その人はその仕事に全力で向き合っていない。
それではその道のプロになれないし、成果も出せないし、何より全然仕事が面白くも、楽しくもならない。
いつだってやるからには全力投球だよね。
ほんとうに困ったとき、人生の崖っぷちに追い込まれたとき、失敗してゼロに戻ったとき、
あなたを救ってくれるのはお金ではなく、信用なのだ。
7つの習慣じゃないけど、これからは信用の時代になる、ということはいろんなところで語りつくされているし、
誰もがわかっているでしょ。
人生にやりがいを見出すことができるもの、世の中を変える力を持てるのも、そして実際に変えることができるののも、それはその人の信用の力が成すものであって、お金ではない。
お金では本当の意味で人は動かせないと思う。
第一、損得での関係ほどつまらないものはない。
責任が発生しないうちは、ほんとうの意味での自由も得られないのだ。
僕はバックパッカーとして自由に海外を旅行したことがある。
そのときは、責任も義務もなくて、朝から晩まで自分の好きなように行動して、そして当時はお金もいっぱいあって、
僕は自由だった。そしてものすごく不自由であることを痛感した。
僕は世界から取り残されていた。
旅人は社会の傍観者にすぎなくて、そこに生活している人からみたら単なるお客さんであって、
決して、彼らの一員にはなれなかった。
僕は世界に対してなんら影響力をもっていなかった。
その意味で、自由だった僕は、人生で一番不自由だった。
そのとき、責任を引き受けることは、世界と関わることで、世界に働きかける切符であることを知った。
もう僕は旅行になんか行きたいとは思わない。
挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない。
成功したければ挑戦すること。
挑戦して、全力で走り抜けること。
ほりえもんは自分を滑稽なくらいに不器用な努力の人だといっている。
突き抜けるくらいのめりこんで、死ぬほど努力するしか人から抜きん出る術はないんだろうね。
やっぱり、天才じゃないかぎり。いや、天才でも。
最後に
僕もアラサーになってしまって、
なんてあっという間にこの30年余りが過ぎてしまったんだろうと、過去を顧みて、
過ぎ去った時間になんらかの意味づけをしようと、悲しい努力をしそうになることがある。
でも、ほりえもんのこの言葉をもらって、前だけ向いて生きていこう。
過去を振り返っても事態は変わらず、未来に怯えても先へは進めない。
人生には「いま」しか存在しない。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】ゼロ [ 堀江貴文 ] |