ゴルゴ13 さいとうたかを 

ゴルゴ13のことを知らない人がいるだろうか。
田舎のおばあちゃんは知らないかもしれない。
生まれたばかりの赤ちゃんも知らないかもしれない。
だけど、日本に生まれてある程度の期間、世間にさらされて生きた人なら誰でも知ってるだろう。
どういう人なのか、何をしている人なのか、どこにいる人なのかは知らなくても
ゴルゴ13という単語と、その独特の顔は誰もが知っているだろう。
ゴルゴ13はマンガである。
初めて世に登場したのは45年前、以来45年間一度も休まずに連載され続けている、
発売された単行本は172巻。日本で2番目に長いマンガである。
ちなみに一位はこち亀、190巻。この二つは圧倒的に長い。
ワンピースは74巻。
僕はマンガが大好きで、日本に帰国したときはホテルがあるのにマンガ喫茶でオールしちゃうような人間なのだが、
ゴルゴ13は絵がとっつきにくすぎて手を出してなかった。
けれど50代の方に薦められてみて読んでみたら、面白いです。
やっぱり長く続いているにはそれなりの理由がある。
ゴルゴは45年も続いているわけで、20代でも、30代でも、40代でも、50代でも共通の話題にできるのが魅力。
なぜ、こんなにも長期間続けてこれたのか。
それは作者がゴルゴ13の顔しか書いていないから。
ほかはアシスタントが書いている。
また、脚本協力者と呼ばれる人たちがたくさんいて、国際関係、政治、経済、スポーツ、芸術、歴史、などいろんな題材を持ち込んでくれる。ホットな問題がゴルゴ13の活躍を盛り上げてくれる。
各業界に精通した人たちから情報が提供されているらしい。
社会問題や最新の話題に絡めてストーリーが展開していくところが大人の読者をつかんで離さない魅力だ。
一つの物語は1話完結、前後編、三部作程度でせいぜい100ページ程度。
どこから読み始めてもすんなりゴルゴ13の世界を楽しめるのも魅力。
長いストーリーが続いて、なんのこっちゃわからなくなるマンガがたくさんあるけど、そういう敷居の高さがない。
ゴルゴ13は超一流のスナイパー。暗殺者である。
依頼者のは必ず達成する。男の中の男。
高度1万メートルを飛行中の飛行機のパイロットを、飛行機を横付けしてピンポイントで銃弾を脳に貫通させる力を持っている。
最長射程距離は2000メートル。
失敗率0%
依頼は20万ドルくらいで引き受けてくれる。
殺したい人がいる場合、安すぎる報酬な気がする。
依頼したら、必ず標的が死んでしまうのは問題だ。
ゴルゴ13が依頼を引き受けた時点で、標的の人の人生は必ず終わることになる。
ゴルゴ13の顔のモデルは高倉健。
どこかでゴルゴ13のマンガを見つけたら一冊くらい手にとって読んでみても後悔しない。

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