オンライン商人成功への道 岸本栄司

2000年に発行された本書は、インターネット商品販売のノウハウについて書かれている。

2020年の現代から見て、2000年は、ネットの世界では古典と言えるくらい昔だ。

でも、本書に書かれている精神は20年経った今でも決して色褪せていない。

むしろ、今でも十分使えるし、当然使っていなければならない考え方が詰まっていた。

僕も、小さいながらネットビジネスを所有していて、もうかれこれ3年以上やっている。
小さくてショボいビジネスだ。
大して改善もせず、それでも真摯に受注はこなしてきて、そこそこ常連さんの顧客も増えて割と忙しい。
でもその忙しさにかまけて、3年間ずっと進歩していない。
そんな僕から見て、2000年にネット商売に全力で取り組んでいる著者の言葉には、耳が痛い。
2020年に現役で仕事をしている僕も、すぐやるべきアイデアがたくさんあることに気付かされた。

僕のサイトが初めて受注したのはいつだったろう。
どうして、お客様は僕が適当につくったサイトを訪れ、発注して、なおかつお金を払ってくれたんだろう。
気づいたらいつの間にか受注が来るようになっていた。
もう始めた頃のことは忘れてしまった。
でもふと振り返ると、継続的に受注をもらえているのはある意味すごいことである。
そこにはあるのだ。か細くて弱いけどたしかに商流が。ニーズが。需要が。
それをつかんで育てて来なかったのは僕の怠慢だ。もっとできていたはず。
ちゃんとしっかり心を込めてやっていれば、特にコロナになった今は、躍進していたはずなのだ。

インターネットの黎明期に、その本質を理解して真摯に取り組んでいた著者は、
きっと今ではそこそこの財産を築いたお金持ちになっているに違いない。

結局、行動をしたものだけが勝つ。

「本気ですればたいていの事はできる」

本書から得られた教訓。

1。データベースを活用すべし。
今でも面倒でちゃんとしてないけど、本当は顧客関係の維持、進捗管理、入金管理、クレーム対応などで、
データベースはめちゃくちゃ重要。わかっているけど小さいビジネスだと面倒でやらない。でも、やらないと大きくなれない。
そのせいでタイムロスも結構ある。
本書では月に100件くらいの受注になったらデータベースを使えとアドバイスしている。
逆にはじめからデータベースを用意してシステム構築していてもあまり意味がないことが多いとも言う。
仕事をして初めて必要なものが明確になるからである。
まさにそれ。
で、そこから何もしてなかったのが僕。
やろう。できるだけ早く。

2。顔の見えるサイトを目指せ。
面倒で顔出ししてなかった。トラブルが生じたとき面と向かって自分が対処しなければならないという怖さもあった。
でも、出さなきゃ始まらないよね。だそう。

3。お客さんのクレームには真摯に向き合え
問題が発生したときは改善すべき課題が見つかったとき。その場しのぎではなく、再発しないよう防止策をしっかり打とう。

4。give & give
インターネットはタダが基本。
お客から金をもらって、その対価として仕事をする。それではまだ足りない。
お客様に与えられるものは全部与えよう。
インターネットにおいてそれは情報である。
そう、もう何年もビジネスをしていて、そこには僕なりの学びがたくさんあった。
そしてその学びはお客様にとっても有益なものであった。
それを共有せずに自分だけのものにしていたのは、怠慢でしかない。
まだまだお客様へより良いサービスを提供するためにやれることは沢山あった。

5。ネット商売はOne to One マーケティングだ。
そう、ネットの先にいる顔の見えないお客様一人一人と真摯に向き合って関係を構築すること、
それができる体制にすること。それはリアル店舗と何も変わらない。
僕がやりとりしているのは、一人ひとり、実在するお客様なのだ。

6。あなたは「何屋さん」なの?
自分にとっての強み、自信を持って売れる商材。
それは自分が積極的に宣伝していかねばならない。
まだまだ足りなかった。

7。売りたい商品、サービスは持っているのか?
質、値段、スピード。
何が競合と比べて強みなのか??徹底的に戦略を考えろ。
僕のビジネスの場合、値段はもう限界に近いくらい安い。
質は改善の余地がある。お客様にとって、もっと安心して利用できるサービスにすること。
スピードもまだまだ改善の余地がある。
商品を練り込まねば。

8。ベータ版でいこう。
これは、今で言うアジャイル開発しようっていう意味だ。
作り込みしようと意気込みすぎると、始めるのが億劫になって全然手がつけられなくなる。
軌道修正は走りながらでいい。まず、問題にとりかかろう。

9。取材を受ける心構え。自分の資料を作っとけ。
ドキ!?
誰かから自分の商売について聞かれたとき、説明できる資料持ってない。。。
それってあり得ないよな。
作ろう。作って広めよう。
自分から説明していかなければ、誰も自分のことなんて理解できない。
問題は自分にあり。

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